GREETINGごあいさつ

校舎の写真

これまでの10年、これからの10年

法官新一学院長の写真

学校法人光星学院
理事長・学院長
法官 新一

美保野キャンパス整備とともに歩んだ
草創期・成長期・発展期・そして充実期へ。

 八戸学院大学は開学から40年、八戸学院大学短期大学部(2013年に八戸短期大学から八戸学院大学短期大学部と改称)は50年という節目の年を迎えました。この間の歩みは、美保野キャンパスの環境整備と共に、美保野の地に高等教育機関を作ろうという作業がおよそ50年続いたことになります。1971年、八戸短期大学創立当時、美保野の周辺道路はまだ砂利道でしたが、それがアスファルトになるなどハード面が徐々に整備され、1981年に八戸大学商学部が開学し、何もなかったところから今日のような姿に至りました。そういう意味で私は、大学作りにおいて、この50年のうち30年までが草創期(1971-2000)、40年までが成長期(2001-2010)、その後の10年が発展期(2011-2020)だったと考えております。発展期になってからは教員数も学生数も倍になり、キャンパスの様相もある程度確立できた時期でもありました。

 発展期となった10年は、少子・高齢化に向けて将来の八戸学院大学のあるべき姿を構想し、それが「新立体的総合学園構想」に結実しました。それに関連して、2016年に八戸学院大学人間健康学部を健康医療学部に改組し、既存の人間健康学科に加え、看護学科を開設すると共に、2018年にビジネス学部ビジネス学科を地域経営学部地域経営学科に改組し、現在では2学部3学科体制に至りました。短期大学部においても既存の幼児保育学科に加え、2019年に介護福祉学科を開設し、2学科体制になりました。こうした改組、開設は、これから先の社会変動の激しい新たな10年の始まりを見据えたものであり、地域社会のニーズ、そして学生のニーズに応えるためにも、八戸学院大学の発展にとっては必要なことでした。また、教育においては個性尊重を念頭に置き、学生の持っている多様な能力を育てようとのモットーで、幅の広い人間の育成を心掛けております。その一端として、大学では学生がスポーツで顕著な成績をおさめるようになり、プロ選手も多数輩出していますが、それだけではなく、様々な社会領域にも有為の人材を送り出しております。また、専門知識のみならず、語学、国際的知識、情報技術を融合した学際的教育によって、スポーツに特化した道だけではなく、セカンドキャリアとして、社会で生き抜く力強さを与えていくことも、今後の大学の役割の一つだと思っております。

 地域は大学にとって欠かせないものであり、地域への貢献も我々の大学のレーゾンデートル(存在意義)の一つです。地域の子どもたちが堂々と胸を張って社会に出て行けるようにするためには文科系総合大学をつくる必要があると考えた大学創設者、中村由太郎先生の悲願は叶い、現在、大学2学部3学科、短期大学部2学科で構成される高等教育機関となりました。八戸学院大学はこの50年を地域とともに歩み、個性を尊重する教育によって、全国から学生が集う学びの場へと発展を遂げました。そして、八戸学院大学は今、草創期、成長期、発展期から、さらなる充実期へと新たな一歩を踏み出す時を迎えています。美保野キャンパスの整備にも鋭意努力を続け、近年は緑豊かな健康的なキャンパスとなった今、大学法人としては、高度な学術研究を確保するために、大学院設置を構想しており、現在その準備を進めております。これからの10年は、大学としての役割をより充実させ、研究、教育、そして地域社会のために今以上の力を発揮していく時期だと考えております。八戸学院大学のソフト面としての教育・研究内容のみならず、ハード面としての美保野キャンパスがさらに充実した学びの場となるよう、力を尽くしてまいります。

 八戸学院大学は開学から40年、八戸学院大学短期大学部(2013年に八戸短期大学から八戸学院大学短期大学部と改称)は50年という節目の年を迎えました。この間の歩みは、美保野キャンパスの環境整備と共に、美保野の地に高等教育機関を作ろうという作業がおよそ50年続いたことになります。1971年、八戸短期大学創立当時、美保野の周辺道路はまだ砂利道でしたが、それがアスファルトになるなどハード面が徐々に整備され、1981年に八戸大学商学部が開学し、何もなかったところから今日のような姿に至りました。そういう意味で私は、大学作りにおいて、この50年のうち30年までが草創期(1971-2000)、40年までが成長期(2001-2010)、その後の10年が発展期(2011-2020)だったと考えております。発展期になってからは教員数も学生数も倍になり、キャンパスの様相もある程度確立できた時期でもありました。

 発展期となった10年は、少子・高齢化に向けて将来の八戸学院大学のあるべき姿を構想し、それが「新立体的総合学園構想」に結実しました。それに関連して、2016年に八戸学院大学人間健康学部を健康医療学部に改組し、既存の人間健康学科に加え、看護学科を開設すると共に、2018年にビジネス学部ビジネス学科を地域経営学部地域経営学科に改組し、現在では2学部3学科体制に至りました。短期大学部においても既存の幼児保育学科に加え、2019年に介護福祉学科を開設し、2学科体制になりました。こうした改組、開設は、これから先の社会変動の激しい新たな10年の始まりを見据えたものであり、地域社会のニーズ、そして学生のニーズに応えるためにも、八戸学院大学の発展にとっては必要なことでした。また、教育においては個性尊重を念頭に置き、学生の持っている多様な能力を育てようとのモットーで、幅の広い人間の育成を心掛けております。その一端として、大学では学生がスポーツで顕著な成績をおさめるようになり、プロ選手も多数輩出していますが、それだけではなく、様々な社会領域にも有為の人材を送り出しております。また、専門知識のみならず、語学、国際的知識、情報技術を融合した学際的教育によって、スポーツに特化した道だけではなく、セカンドキャリアとして、社会で生き抜く力強さを与えていくことも、今後の大学の役割の一つだと思っております。

 地域は大学にとって欠かせないものであり、地域への貢献も我々の大学のレーゾンデートル(存在意義)の一つです。地域の子どもたちが堂々と胸を張って社会に出て行けるようにするためには文科系総合大学をつくる必要があると考えた大学創設者、中村由太郎先生の悲願は叶い、現在、大学2学部3学科、短期大学部2学科で構成される高等教育機関となりました。八戸学院大学はこの50年を地域とともに歩み、個性を尊重する教育によって、全国から学生が集う学びの場へと発展を遂げました。そして、八戸学院大学は今、草創期、成長期、発展期から、さらなる充実期へと新たな一歩を踏み出す時を迎えています。美保野キャンパスの整備にも鋭意努力を続け、近年は緑豊かな健康的なキャンパスとなった今、大学法人としては、高度な学術研究を確保するために、大学院設置を構想しており、現在その準備を進めております。これからの10年は、大学としての役割をより充実させ、研究、教育、そして地域社会のために今以上の力を発揮していく時期だと考えております。八戸学院大学のソフト面としての教育・研究内容のみならず、ハード面としての美保野キャンパスがさらに充実した学びの場となるよう、力を尽くしてまいります。

水野眞佐夫学長の写真

八戸学院大学 学長水野 眞佐夫

教育の力、地域の力を活かし、
未来の人づくりとさらなる地域創生を。

 八戸学院大学は1981年に商学部単科大学の八戸大学としてスタートし、地域の経済や教育を支える人材を育成、輩出してまいりました。また、八戸大学は人間大学と呼ばれていた時期があり、専門性だけでなく人間力をいかに高めていくかという理念は現在も引き継がれてきています。私が本学の教壇に初めて立ったのは非常勤講師となった2015年からですが、実際に学生に接すると非常に人間的な魅力のある学生が多いという印象を受け、それが本学の学長として着任するきっかけにもなりました。

 商学部から始まって、経済、地域経営を学ぶ体制から、2005年には人間健康学部が設置され、さらに2016年に人間健康学部の名称を健康医療学部へ変更すると共に既存の人間健康学科に加えて短期大学より移行した4年制の看護学科が加わりました。育成する人材は養護教諭やスポーツ指導者・教員、看護師や保健師、社会福祉士や心理の専門家など、心とからだ、生活を支えていく仕事、職種へと卒業後の職域が広がりました。大学にとってこの10年の歩みは、地域経済・経営のみならず地域社会を構成している一人ひとりの教育・健康・福祉にかかわる“人財”の育成へとその成果の幅を広げてきていると言えるでしょう。

 八戸学院大学の設置母体である学校法人光星学院は創立から60年を迎えており、幼稚園から大学まで8つの組織を擁する八戸学院は、「教育の力」で地域社会・国際社会に貢献していこうとしています。大学としてのこれからの10年もその将来像とリンクしています。「学生に寄り添い、学生の夢に寄り添う」教育の力で大学をアピールし、地域に寄り添い、地域から期待され、頼られる大学を目指していきます。地域の創生・活性化の力強い原動力となりうる次世代の担い手を育成することが本学の使命であり、卒業生がこの地域に定着したいと思えるような教育カリキュラム・事業を推進していくことが重要であると考えています。例えば、八戸都市圏の「スクラム8」には水産業、農業、畜産業などの豊かな食料生産基盤があり世界へ向けての商品企画・開発・販売の分野と学生が連携して地域を学びのキャンパスとした実学の提供が可能です。本学は課外活動におけるスポーツ・文化活動が盛んな大学である点も魅力の一つです。学生がスポーツ・文化活動を通じて主体的に地域と結びつき、子どもたちの夢の実現へ向けて応援していくこともできるでしょう。国際交流の活性化については、コロナ禍の影響で双方向に移動しての交流は抑制されています。一方で、オンラインで世界と繋がり国際理解力の向上を目指すことは可能です。ポストコロナにおいて、本学の学生が国際的な視野をもってトランスロケーショナル(垣根を越えて流転的に)に世界の国々の地域と地域を結ぶ新たな発展を実現する未来を夢見ています。また、これからの10年で掲げたいのが、SDGs(世界が取り組むべき持続可能な開発目標)です。SDGsの達成に向けて、17の目標を八戸圏域の身近な現状へ引き寄せつつ、学生が地域の園児・児童・生徒の皆さんと一緒に取り組んでいく活動も実現したいと思っています。

 国家が定める大学の使命として3つの要素、「教育」、「研究」、そして「社会貢献」が掲げられています。本学のこれまでの10年の歩みを振り返ると、教育と地域社会への貢献に関する成果と比較して、地域で期待されている多様な専門領域における研究者の育成、科学的根拠の提示に基づく地域社会への学術的・科学的貢献等に関しては、十分な力量発揮には至っていません。研究力の強化が、これからの10年を見据えた本学の取り組むべき重要課題の一つと考えています。

※スクラム8…古くから生活圏を共にしてきた八戸都市圏(八戸市・三戸町・五戸町・田子町・南部町・階上町・新郷村・おいらせ町)の総称。
※SDGs(Sustainable Development Goals)…2015年に国連総会で採択された「持続的な開発のための2030アジェンダ」に記載。「誰一人取り残さない」をコンセプトに17の目標を掲げている。

 八戸学院大学は1981年に商学部単科大学の八戸大学としてスタートし、地域の経済や教育を支える人材を育成、輩出してまいりました。また、八戸大学は人間大学と呼ばれていた時期があり、専門性だけでなく人間力をいかに高めていくかという理念は現在も引き継がれてきています。私が本学の教壇に初めて立ったのは非常勤講師となった2015年からですが、実際に学生に接すると非常に人間的な魅力のある学生が多いという印象を受け、それが本学の学長として着任するきっかけにもなりました。

 商学部から始まって、経済、地域経営を学ぶ体制から、2005年には人間健康学部が設置され、さらに2016年に人間健康学部の名称を健康医療学部へ変更すると共に既存の人間健康学科に加えて短期大学より移行した4年制の看護学科が加わりました。育成する人材は養護教諭やスポーツ指導者・教員、看護師や保健師、社会福祉士や心理の専門家など、心とからだ、生活を支えていく仕事、職種へと卒業後の職域が広がりました。大学にとってこの10年の歩みは、地域経済・経営のみならず地域社会を構成している一人ひとりの教育・健康・福祉にかかわる“人財”の育成へとその成果の幅を広げてきていると言えるでしょう。

 八戸学院大学の設置母体である学校法人光星学院は創立から60年を迎えており、幼稚園から大学まで8つの組織を擁する八戸学院は、「教育の力」で地域社会・国際社会に貢献していこうとしています。大学としてのこれからの10年もその将来像とリンクしています。「学生に寄り添い、学生の夢に寄り添う」教育の力で大学をアピールし、地域に寄り添い、地域から期待され、頼られる大学を目指していきます。地域の創生・活性化の力強い原動力となりうる次世代の担い手を育成することが本学の使命であり、卒業生がこの地域に定着したいと思えるような教育カリキュラム・事業を推進していくことが重要であると考えています。例えば、八戸都市圏の「スクラム8」には水産業、農業、畜産業などの豊かな食料生産基盤があり世界へ向けての商品企画・開発・販売の分野と学生が連携して地域を学びのキャンパスとした実学の提供が可能です。本学は課外活動におけるスポーツ・文化活動が盛んな大学である点も魅力の一つです。学生がスポーツ・文化活動を通じて主体的に地域と結びつき、子どもたちの夢の実現へ向けて応援していくこともできるでしょう。国際交流の活性化については、コロナ禍の影響で双方向に移動しての交流は抑制されています。一方で、オンラインで世界と繋がり国際理解力の向上を目指すことは可能です。ポストコロナにおいて、本学の学生が国際的な視野をもってトランスロケーショナル(垣根を越えて流転的に)に世界の国々の地域と地域を結ぶ新たな発展を実現する未来を夢見ています。また、これからの10年で掲げたいのが、SDGs(世界が取り組むべき持続可能な開発目標)です。SDGsの達成に向けて、17の目標を八戸圏域の身近な現状へ引き寄せつつ、学生が地域の園児・児童・生徒の皆さんと一緒に取り組んでいく活動も実現したいと思っています。

 国家が定める大学の使命として3つの要素、「教育」、「研究」、そして「社会貢献」が掲げられています。本学のこれまでの10年の歩みを振り返ると、教育と地域社会への貢献に関する成果と比較して、地域で期待されている多様な専門領域における研究者の育成、科学的根拠の提示に基づく地域社会への学術的・科学的貢献等に関しては、十分な力量発揮には至っていません。研究力の強化が、これからの10年を見据えた本学の取り組むべき重要課題の一つと考えています。

※スクラム8…古くから生活圏を共にしてきた八戸都市圏(八戸市・三戸町・五戸町・田子町・南部町・階上町・新郷村・おいらせ町)の総称。
※SDGs(Sustainable Development Goals)…2015年に国連総会で採択された「持続的な開発のための2030アジェンダ」に記載。「誰一人取り残さない」をコンセプトに17の目標を掲げている。

杉山幸子学長の写真>

八戸学院大学短期大学部 学長杉山 幸子

幼児保育と介護福祉分野を担い、
多様化する社会で活躍する人づくりを。

 八戸学院大学短期大学部のこれまでの10年を振り返ると、時代の移り変わりの中でも「変わる部分」と「変わらない部分」があると感じています。短期大学部は現在、幼児保育学科と介護福祉学科の2学科体制となっていますが、幼児保育学科は1971年の開学時に幼児教育学科としてスタートしてから50年の歴史を刻んでおり、一貫して、子どもの成長を支える保育者を地域に送り出すという役割を果たしてきました。多くの卒業生が保育者として活躍し、そのきょうだいやお子さんがまた本学に入学してくれているのを見ると、それは今後も変わらない本学の使命だと思っています。一方、最近の大きな変化は、2019年に介護福祉学科が開設されたことです。それによって、本学の教育の在り方もひとつの変化の局面を迎えました。2学科で学ぶ学生のメンタリティ―には「共感性」という共通する資質があり、今後、学生同士のコラボレーションや学びの交流を深めることで、新しく生まれるものがあるのではないかと考えています。

 社会は常に変動しています。子どもの数は年々減っていますが、核家族で働き続ける女性やひとり親家庭が増えていることから、保育者のニーズはまだまだ高いと言えます。ただし、これからは幼児教育のさらなる充実が求められ、保育の質、ひいては保育者教育の質がいっそう問われるでしょう。その意味では短期大学には厳しい時代になるかもしれません。一方で高齢者は急激に増大し、介護は社会にとって必要不可欠な仕事となっていますが、それを支える人材は大きく不足しています。高齢者や障害者を支えたいという気持ちを持った高校生を発掘し、高い専門性を備えたプロフェッショナルへと育成し、将来の確かな仕事につなげる道を整備することは、本学のこれからの10年の大きな課題です。そのために、短大での学びと大学での学びを接続する仕組みの検討も始まっています。

 さらに、国際交流の推進も今後の重要な方向性になります。コロナ禍でストップしてはいますが、これからは学生が海外経験することはもちろん、海外から保育や介護を学びたいという人を受け入れる流れも進むでしょう。介護福祉学科では既にフィリピンや中国からの留学生を受け入れています。これは無論、介護人材の確保という社会の要請があってのことですが、それだけでなく、日本人学生にとっても大きな刺激になっています。幼児保育学科では社会人の入学が増えており、さまざまな年齢の学生がともに学んでいますが、今後は国籍や文化を異にする学生もそこに加わってほしいと思っています。

 本学には地元に親しみ、家族を大切に思う、まさに「人を愛する」心をもった学生が集っています。そうした心を土台に専門性を育み、地域を支える人づくりに寄与するために、これからの10年も熱意をもって取り組んで参ります。

 八戸学院大学短期大学部のこれまでの10年を振り返ると、時代の移り変わりの中でも「変わる部分」と「変わらない部分」があると感じています。短期大学部は現在、幼児保育学科と介護福祉学科の2学科体制となっていますが、幼児保育学科は1971年の開学時に幼児教育学科としてスタートしてから50年の歴史を刻んでおり、一貫して、子どもの成長を支える保育者を地域に送り出すという役割を果たしてきました。多くの卒業生が保育者として活躍し、そのきょうだいやお子さんがまた本学に入学してくれているのを見ると、それは今後も変わらない本学の使命だと思っています。一方、最近の大きな変化は、2019年に介護福祉学科が開設されたことです。それによって、本学の教育の在り方もひとつの変化の局面を迎えました。2学科で学ぶ学生のメンタリティ―には「共感性」という共通する資質があり、今後、学生同士のコラボレーションや学びの交流を深めることで、新しく生まれるものがあるのではないかと考えています。

 社会は常に変動しています。子どもの数は年々減っていますが、核家族で働き続ける女性やひとり親家庭が増えていることから、保育者のニーズはまだまだ高いと言えます。ただし、これからは幼児教育のさらなる充実が求められ、保育の質、ひいては保育者教育の質がいっそう問われるでしょう。その意味では短期大学には厳しい時代になるかもしれません。一方で高齢者は急激に増大し、介護は社会にとって必要不可欠な仕事となっていますが、それを支える人材は大きく不足しています。高齢者や障害者を支えたいという気持ちを持った高校生を発掘し、高い専門性を備えたプロフェッショナルへと育成し、将来の確かな仕事につなげる道を整備することは、本学のこれからの10年の大きな課題です。そのために、短大での学びと大学での学びを接続する仕組みの検討も始まっています。

 さらに、国際交流の推進も今後の重要な方向性になります。コロナ禍でストップしてはいますが、これからは学生が海外経験することはもちろん、海外から保育や介護を学びたいという人を受け入れる流れも進むでしょう。介護福祉学科では既にフィリピンや中国からの留学生を受け入れています。これは無論、介護人材の確保という社会の要請があってのことですが、それだけでなく、日本人学生にとっても大きな刺激になっています。幼児保育学科では社会人の入学が増えており、さまざまな年齢の学生がともに学んでいますが、今後は国籍や文化を異にする学生もそこに加わってほしいと思っています。

 本学には地元に親しみ、家族を大切に思う、まさに「人を愛する」心をもった学生が集っています。そうした心を土台に専門性を育み、地域を支える人づくりに寄与するために、これからの10年も熱意をもって取り組んで参ります。

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